誰かがその子に 声をかけた 「ありがとう」 誰かは分からない 線路の近くだった 草が生えていた 僕らはいつも死んでいた 愛を知らない建物に 人形が飾られている 深い沼の底でおかしくなって 井戸の近くで足を捨てた 秘密の壁に何かが書き残されている おぼ…
ことばなき噴水 がある場所 でひとがたおれている 自叙伝を書く老人 が世界を横切る青空 に線と輪郭をあたえる どこか で子供たち が秘密 をうばい合う 地上 にない絵画 を見ているあなた が今日も世界を通過してゆく
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