2017-08-17 名無しの首 首に出会ったのはいつだろう 正確なことはすべて燃やした 首は無口でまるで死んでいた 金属のような瞳と腐乱した唇 事実は不幸な音しか奏でない 生きようとする意志の廃墟で 履歴書には「首」とだけ書く 役に立たないものを生かすと 世界が変化する気持ちがする 黙ったまま私の中に首がいる