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論争の下で橋を渡った
犬の「棒」が静かに渦をつくる
海苔と餅
風が吹いたら映画館に行くべき(さ)
舞台上で激しく動揺する才能が川を泳ぐ
熊とは別居しながら(いない)通信している
死体を見るのは(いない)はじめてだった
性交の理由を枝に尋ねる
(いない)夜だ
「支配されているのは末端部分でしょう」
些細な出来事の未完の羅列が
滑舌の悪い無機質の使者に犬の「棒」を咥えさせるから
希望などないのだ
書く(打つ)といつも「嘘」と罵られたから裸で死んだ
「気にしなくていいんだよ」
「炙られる」と枝が呟く煉獄の中心でお前は呪いそのものだ
「じゃ、死ね」
つぶされている(いない)とは(いない)だからいい
呼んでも誰も出現しない食卓で卵は血の沸点を演じる
「からかわれたの?」
星の寝返りとは豊かな国家の残像であるから裸で死んだ
言語は(いない)狂っていたのだ
「選択」そして「選択」そして「選択」のみの味噌汁を吸う
熟女の乳首の地底で生首が未来を語った先でぶつかる(いない)
答えは渦の中で熊がいつまでも(いない)泣いていたことだ